わたしたちはハイレベルなメガネの部品をかたちにする、"KUROKO"の集団です。これまでも「めがねのまちさばえ」を陰から支えるプロとして、お客様から信頼されるもの造りに取り組んで参りました。技術力と計画性を武器に、高いチームワークで世界に誇る、純日本産の鯖江クオリティを提供しています。
株式会社MAX代表取締役 中林裕忠
代表者 | 中林 裕忠 |
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設立 | 1987年6月 |
所在地 | 〒916-0005 福井県鯖江市杉本町9-4-1 Google Map |
資本金 | 10,000千円 |
役員 | 3名 |
従業員数 | 53名(R5/12現在) 男性21名 女性32名、パートスタッフ含む |
事業内容 | 眼鏡用金型部品製造 |
関連会社 | 有限会社イオ |
売上高 | 532,000千円(R4実績) |
主要取引 銀行 |
福井銀行神明支店 福井信用金庫神明支店 |
その他 | 社員駐車場 融雪装置完備 |
1987年 | 有限会社マックス光器設立 放電加工機、ワイヤー加工機、NC放電加工機を導入。金型の製造を開始する。 |
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1995年 | 株式会社マックスへ社名変更 プレス機、バレル機を導入。プレス部品製造を開始。 |
1997年 | プレス工場と金型工場統合 御幸町から杉本町へ移転。金型からプレス部品の一貫生産を開始。 |
2003年 | 3次元CAD/CAM導入 超精密ソニアナノマシニングセンター、Sodick「MC430L」を導入し、精密金型の製造開始。 短納期化を実現する。 |
2007年 | 切削課新設 マシニングセンターを導入し、部品の社内一貫生産を開始する。 |
2010年 | オンライン生産管理 社内にてオンライン生産管理を開始し、業務効率化を図る。 |
2023年 | 新社屋新設 鯖江市杉本町に新社屋を新設。ブラザー工業㈱ SPEEDIO S300Xd12台など増設する。 |
福井県のほぼ中央に位置し、北に福井市、南に越前市が隣接する人口約7万人のまち。地場産業としては、眼鏡以外にも、漆器や繊維があり、1500年以上もの歴史がある越前漆器は、国内の四大漆器産地に数えられ、6世紀、継体天皇の冠を河和田地区の塗師が修繕したことから始まったと現地に伝わっています。絹織物の生産も古代より盛んであり、江戸時代には藩の財政を支えているほどでした。製織技術を導入した明治初期より産業化し、羽二重織物の生産が始まりました。現在でも福井県は、ナイロンやポリエステルなどの日本有数の産地です。
さばえ市とめがね産業の歴史は、明治38年増永五左衛門が、福井県内にてめがねの製造を始めたことをきっかけとしています。寒冷な時期に農業ができないこの地域に、新たな産業を起こすことが、その目的だったと言われています。東京や大阪など、当時の眼鏡産地から積極的に職人を招き、技術の修練や研究開発を続けていったそうです。大正10年には県内初の眼鏡団体も設立し、その後の数年間には工場や組合の設立が続いたようです。新たな産業を生み出そうという増永氏の想いが、この地で根付いていったことが伺えます。戦後の高度経済成長期には、眼鏡の国内需要が急増し、鯖江市は眼鏡産地として成長しました。
1983年には世界初のチタンフレームの開発に成功し、国際的なめがね産業の地位を築くこととなります。現在では三大めがね産地の一つとまで言われ、特にチタンフレームの技術において世界をリードしています。1979年に書かれた『眼鏡産業の発達』によれば、当時の国内眼鏡産地は、東京,大阪,福井とあり、昭和40年の売上全国シェア率でも、大阪が24%、東京27%、福井35%でした。現在90%以上のシェアを誇るとされる状況を考えると、眼鏡産地としてのさばえ市の成長を大きく感じることができます。
参考資料:
『眼鏡の社会史(著作:白山晰也 ダイヤモンド社 1990)』
『眼鏡産業の発達(著作:上田達三 国際連合大学 1979)』